受験勉強時間の捻出法
二級建築士試験の学科試験において、合格するために必要とされる勉強時間の目安は、300時間~500時間と言われます。
24時間ぶっ通しで勉強したとしても、およそ13~21日間はかかります。
相当な時間を勉強にあてる必要がありますね。
もちろん、24時間寝ずに勉強するというのはそもそも不可能ですし、学生であったり社会人であったりと普段の生活があるため、一日の中で勉強のためにあてられる時間限られてくるはずです。
二級建築士試験は、一夜漬けで突破できる試験ではありません。
長期にわたる努力が必要であり、途中で息切れ・失速しないためにも、ぜひ計画的に勉強したいところですね。
とはいえ、計画を立てたところで、思うように勉強するための時間がとれないという方もいらっしゃると思います。
今回はそんな方のために、私がどのようにまとまった勉強時間を作っていたか。
その方法と考え方を、私の実体験を踏まえてお伝えします。
まず、皆さんに知っておいてほしいことは、時間的・体力的に勉強することが難しいのであれば休んでもいいということです。
仕事終わった後に毎日何時間も勉強するのは、相当に大変だと思いますし、集中力のない状態で頑張ったところで得られる効果は多くありません。
思い切って、勉強を休む日も適度にあっていいと思います。
そこで、最初に今の自分の生活リズムに合った勉強時間の配分を、1週間単位で行うとやらなければいけない日、休んでもいい日とメリハリのあるスケジュールが組めると思います。
例えば試験6か月前から勉強を始める場合、試験当日まで26週あります。
試験当日までに500時間勉強しようとすると、1週間で約19時間・1日3時間弱程は勉強する必要があります。
あくまで例ですが、あなたの趣味や仕事なども考えて、生活リズムに合わせたスケジュールを作ってみましょう。
ただし、500時間分の勉強(週19時間・1日3時間弱)ができなそう場合は、目標勉強を300時間(週11時間・1日1時間半)に設定して、無理なく勉強を継続できる時間配分で行う事が重要です。
合格の可能性を高めるためには、もちろんより多くの時間をかけて勉強したほうがいいですが、300時間でも合格できるレベルに達すると思います。
試験に臨むにあたって、できれば余裕を持ったスケジュールで十分な勉強時間を確保したいところで、学科試験6か月前の1月から勉強することをオススメしますが、ずるずる勉強せずに4月になってしまったという方もいるかもしれません。
そんな方も、「今からじゃ無理」と諦めてしまうのではなく、上記の方法で試験まで300時間勉強することを目標にし、自分の一週間の中で時間配分してみてください。
例えば試験日まで14週しかない場合、300÷14=21.4なので1週間当たり約21時間、単純計算で1日当たり3時間程度勉強することで、試験日までに300時間の勉強時間を確保できます。
多少スタートが遅れてしまったとしても、本当にもう遅いのか、自分の1週間と照らし合わせてみましょう。
決めた目標に対して本気で勉強していけば必ず合格できます!
諦めず取り組みましょう!
独学で一番ありがちなことは、スケジュールを決めたとしても今日は面倒、明日やろうと先延ばしの日々が続き、勉強を挫折してしまう事です。
家に帰ったら頑張るぞ!と考えてても、いざ家に帰るとゴロゴロしてテレビとか見てしまうんですよね。
これを防ぐには、学生であれば「学校で勉強する」。
社会人であれば「仕事終わりに会社で勉強してから帰る」などが良いかと思います。
また、身の回りで受験を考えている人がいれば、定期的な勉強会などで強制的に勉強する時間を作ると、お互いに励ましあえるのでおススメです。
意志が強く家で継続して勉強できるのであれば、家の方が集中できると思いますが、私は基本的に職場、休日職場へ行く代わりにファストフード店や図書館などで勉強していました。
独学だとやってもやらなくても、誰からも何も言われません。
そんな中で自分のやる気をいかにして出すかということが、独学で資格勉強をする際の最大のポイントであり難点かもしれません。
私の場合、多少でも人目があると「やらなければ」という気持ちになりますね。
自分のやる気の出し方・集中できる環境を早く見つけて、二級建築士合格を目指しましょう!
目標点数の設定
二級建築士の学科試験に合格するには、建築計画・建築法規・建築構造・建築施工の4科目とも13点以上、総合得点60点以上の点数獲得が必須です。
目標点数は、より高く満点に点数の方がもちろん良いに決まってます。
そのくらいの覚悟で勉強をしていくことができれば、必ず合格できますからね。
でもそれは現実的な目標点数の設定ではありませんよね。
既に二級建築士は合格し、現在一級建築士の資格を持っている私の感覚ですが、建築計画・建築構造・建築施工の3科目は、各16点以上 建築法規22点以上、総合得点70点以上を目標としてください。
この目標を意味のあるものにするためには、ひとつ達成しなければならない条件があります。
それは、試験を受けた際に過去問と同じ内容の問題が出た場合は、全て正解する必要があるということです。
理由として、毎年新規問題(過去問と複合5択含む)が、学科100問中30問程度出題されます。
仮に、この新規問題を全て間違えたとしても、過去問すべて正解すれば、70点で合格となります。
注意点として、傾向的に11問の新規問題(過去問複合5拓含む)が1科目に集中して出題される傾向があり、25-11=14点となる為、新規問題11問を全て間違えると、足切り点数である13点ギリギリなので 過去問はすべて正解する必要があります。
とにかく過去問を繰り返し解いて、過去問は全問正解できるようにしましょう。
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